Firefighters' Peer SupportのTop Adviser笹川真紀子先生を講師に『SNSカウンセリング講座』をOnline開催しました。
ピアサポーターのスキルアップを目指すこの講座では、カウンセリングの基礎に始まり、近年増えつつあるSNSカウンセリングの基礎知識、相談者への接し方についてを学びました。
SNSカウンセリングは、LINEなどのメッセンジャーアプリを用いて行うカウンセリングでチャット方式で相談を進めます。
ほかにも、TwitterやFacebookなど、SNSを通じて「助けて」の声を見つけて相談につなげる等多様な支援を行う場合もあります。
日本でのSNSカウンセリングは2017年に座間で発生した自殺志願者に対する連続殺人事件をきっかけに、政府がSNS上で事件に巻き込まれる人を守るためのシステム構築を目指したことで本格的に始まりました。
当時はこの手法について確立されたものが無く、現在SNSカウンセリングの第一人者である杉原保史先生を中心に研究と実践を重ねながら今のの形となっています。
SNSカウンセリングは対面の時とは違い、”あいずち”や”うなずき”といった非言語的な支援ができないのがデメリットと言われていますが、誰でも、どこからでも自分のタイミングで相談を持ち掛けることが出来るというところで、従来の方式のように予約をして相談に出向くという手間がかからないので、より多くの方が利用できるというメリットがあり、相談者と気持ちの共有も可能であるという実証結果も得られています。
今回の講座では、
・カウンセリング共通の基本事項
・カウンセリングで使う手法
・SNSカウンセリングのメリットとデメリット
・カウンセラーに起こり得る変化
を学び最後には演習を行いました。
講義の中でをいただいた言葉をひとつ紹介します。
カウンセリングとは相談者の『杖』となること、
『おんぶ』をするためのものではない 。
辛い思いを抱えてやってくる相談者
その気持ちを少しでも楽にするのがピアサポートの目的なのですが
サポーターはあくまでも伴走者
相談者が自分の足で歩み続けることを助けるのが私たちのつとめ
20年程前、まだインターネットは固定電話回線を通じて行うのが当たり前だった頃
Googleはまだ世には無く、YahooやExiciteといったポータルサイトではチャットサービスが流行っていました。
流行りごとの好きな私はその新しいコミュニケーションツールであるチャットに魅力を感じ、
毎晩のようにネット上で知り合った仲間達と文字を通じたコミュニケーションを楽しんでいたので、モニター越しに届く文字にも感情があることは実感として持っていて、時には参加者が10人を超える時もありましたが、発言に対する返信の間や文字、表現の変化から何となく参加者それぞれの気持ちを感じ取ることが出来るようになっていました。
モニターを通した文字の交換でも十分に相手との対話が成り立つことを経験をしていたので、今回の講座でSNSカウンセリングの有用性を十分に理解することが出来ました。
SNSカウンセリングは、普段私たちが使っているスマホから利用できる身近な相談ツールです。事前の予約をしてわざわざ対面のカウンセリングを受けに行くまでではないけど、誰かに気持ちを受けとめてほしいなと思ったときには、少しだけ勇気を出して私たちのサイトにアクセスしていただけるといいなと思っています。
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